はじめまして、株式会社Entikの田中哉太(かなた)です。
いきなりですが、僕のキャリアは少し変わっているかもしれません。YouTubeで月160万円を稼ぎ、累計2,500万円以上を生み出す「仕組み」を作った後、そのすべてを捨てて、今は企業のSNS運用やAI活用の支援をしています。
「なぜ、儲かっていたのに?」
よく聞かれます。答えはシンプルです。一発のバズや、個人の才能に依存する働き方に、限界を感じたからです。僕が本当にやりたいのは、誰でも、いつでも、再現性のある成果を出せる「仕組み」を作り、それを社会に広めること。SNSを、一過性のお祭りではなく、着実に積み上がる「事業資産」に変えることです。
この記事では、僕がどんな経験を経て、なぜ「仕組み化」という思想に至ったのか、その全貌をお話しします。
第1章:YouTube時代 - 累計2,500万円を生んだ「メディア運営」
僕の事業家としてのキャリアは、YouTubeから始まりました。運営していたのは、いわゆる「ゆっくり解説」のような2ch系のチャンネルや、車、日本礼賛、占い師系など、合計5つ。ターゲットは、40〜60代の日本人男性でした。
最大成果チャンネル(2ch系)
- 登録者数: 52,000人
- 月間再生数(ピーク): 800万回以上
- 投稿頻度: 毎日投稿
- 動画尺: 20分〜3時間超(長尺特化)
最終的に、YouTube全体での累計売上は2,500万円を超え、月間最大売上は160万円に達しました。チャンネルを株式譲渡できるレベルまで育て上げたのです。
でも、これは僕一人の才能で成し遂げたわけではありません。むしろ逆です。僕がやったのは、属人性を徹底的に排除した「メディア運営の工場」を作ることでした。
「仕組み」の裏側
1. KPI設計の転換
多くのYouTuberが「視聴維持率」を重視する中、僕らは「総視聴時間」だけをKPIに設定しました。なぜなら、ターゲットである中高年層は、動画を「作業用BGM」や「ラジオ感覚」で楽しむからです。だから、2時間を超える長尺動画も、ためらわずに投稿しました。
2. 徹底した分業とマニュアル化
ピーク時には、10〜15人のチームで、毎日投稿の制作フローを回していました。これを実現したのが、徹底した分業制と、誰がやってもクオリティが担保される詳細なマニュアルです。
- 台本構成ルール: ストーリーの起承転結、感情の起伏の作り方まで言語化
- 編集ルール: テンポ、無音の長さ、テロップの装飾まで規定
- NGワード管理: 炎上リスクを避けるための表現ガイドライン
これにより、人の入れ替わりがあっても、再生数や収益が安定する体制を構築しました。
第2章:事業転換 - YouTubeの仕組みを、企業の「採用資産」へ
YouTubeでの成功は、大きな自信になりました。でも同時に、アドセンス収益という、プラットフォームに依存したモデルの危うさも感じていました。僕が作った「仕組み」は、もっと直接的に、企業の課題解決に使えるんじゃないか?
そう考え、僕はYouTubeで培ったノウハウを、企業のTikTok運用支援、特に「採用」の領域に転用することを決意します。
結果は、想像以上でした。YouTubeで培った構成設計や量産オペレーションの知見を活かすことで、中小企業や地方のクライアントでも、1本の動画から28〜45件の応募が来るような成果を、再現性を持って生み出すことができたのです。
